講演会「ロースドルフ城の陶片は何を語るのか」ご報告
2020/12/25
イベント
2020年12月5日(土)「海を渡った古伊万里~ウィーン、ロースドルフ城の悲劇」展、関連講演会を行いました。
第2回目は、本展の監修をしてくださた、学習院大学教授・荒川正明先生による「ロースドルフ城の陶片は何を語るのか」と題した講演会でした。

日本磁器の流れや、日本磁器の海外輸出の流れを丁寧にご説明いただきながら、ロースドルフ城コレクションの位置づけや魅力についてお話いただきました。

本展の意義やロースドルフ城コレクションについて
以下の言葉でまとめていただきました。
・日本人による西洋のお城の初の調査例である
・17世紀から19世紀の陶磁史の歴史を俯瞰できる
・東西の陶磁器デザインの交流関係を知ることができる
・西洋の古伊万里需要の様相がかわる
お話しの中では、陶磁器研究にとって「陶片」がいかに重要か、ということが言葉の端々に出てきました。
陶片を単なる破片ではなく、重要な歴史資料として、また、魅力ある作品としてあつく語っていただきました。
なお、本講演会は、NHKラジオ第2で放送されます。
いらっしゃれなかった皆さまは是非おききください。
NHKラジオ第2(全国放送)文化講演会
放送タイトル「海を渡った古伊万里 陶片が語る歴史」
放送日 2021年1月17日(日)午後 9:00~10:00
再放送 2021年1月23日(土)午前 6:00~7:00
<再放送後に2ヶ月間の聞き逃し・ストリーミング配信あり>
「文化講演会」番組ホームページ
https://www4.nhk.or.jp/bunkakouenkai/
(SM)
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